当院について

令和7年度 長野松代総合病院 病院指標

病院指標
  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
医療の質指標
  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率
  • 患者数・症例数が10未満の場合はハイフン「-」の表示とすることになっています
    • 2.『診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)』
      ⇒「患者数」がハイフンの場合、「平均在院日数(全国)」以外の項目もハイフン表示となります。
    • 7.『その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)』
      ⇒「症例数」がハイフンの場合、「発生率」もハイフン表示となります。
    • 上記以外の集計項目
      ⇒「患者数」がハイフンの場合、それ以外の項目もハイフン表示となります。
1.年齢階級別退院患者数
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 119 103 120 197 431 636 1,590 1,468 630

2025年6月1日から2026年5月31日までの退院患者で一般病棟への入院歴のある方について、年齢を10歳刻みで集計した患者数です。

当院は長野医療圏南部の基幹病院として、幅広い年齢層の患者さんを診療しています。 少子高齢化という全国的な傾向と同様に、当院の入院患者さんも高齢の方が多く、70歳代以上の方の割合は入院患者全体の約7割に上ります。

なお本指標では、10歳未満の年齢階級においては患者数に係わらず-(ハイフン)を入力する事になっていますのでご了承ください。

2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 71 26.51 20.49 15.49% 87.34
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 51 17.27 13.42 9.80% 77.10
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 45 19.49 16.10 8.89% 86.27
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 26 19.31 17.31 19.23% 88.96
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 1あり 20 12.05 13.56 0.00% 66.40

地域社会の高齢化を反映し、当院総合診療科ではご高齢の方で生じやすい発熱性疾患の入院を多く診療しています。 市中肺炎については、元々の身体活動度・認知機能が保たれている方も多く在宅復帰率も高いですが、嚥下機能の低下から生じることの多い誤嚥性肺炎や、セルフケアの困難さから生じる尿路感染症などは、背景に身体活動度の低下や認知機能の低下があることも多く、入院加療後、施設入所を念頭に療養病床などへ転院される方も多くなっています。 疾患の治療はもちろんのこと、再入院にならない為にはどうしたらよいかを本人、家族、ケアマネージャーなどと検討しながら、退院の調整を行っています。 また、ご高齢の心不全患者さんの入院においては、最新のガイドラインに準拠した治療を積極的に導入するよう心掛けています。 このほか、糖尿病の方の教育入院(新規診断時や、自己注射導入時など)も積極的に受け入れており、病気に対する理解の促進や、血糖測定・自己注射手技の獲得をサポートしています。

神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 15 29.27 20.49 20.00% 83.40
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 11 14.27 13.42 0.00% 80.55
010060xx99x40x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし - - 16.51 - -
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし - - 16.10 - -
010110xxxxx40x 免疫介在性・炎症性ニューロパチー 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし - - 14.88 - -

発熱・頭痛・頸部痛などで発症する髄膜炎・脳炎・ギランバレー症候群などの急性発症の病気や、悪化を予防することが必要な多発性硬化症は、早期発見、早期治療が大切です。パーキンソン病は手足のふるえや動きが遅くなるなどの症状があり、100人に1人程度発症する決して少なくない病気です。 肺炎や尿路感染症、ストレスなどで悪化するため、短期間集中リハビリ入院をして内服薬の調整などをします。 専門医が常にいる病院であれば検査、治療が早く行えます。 当院は24時間体制で髄液検査が行えます。

神経内科には数時間~数日の急性期治療と数年~数十年の慢性期治療の重要な病気が混在し、いずれも検査、点滴治療、リハビリが重要です。 特に慢性期治療は、長野市内・長野県内の急性期病院とリハビリ病院などが連携を取り合った上で治療が受けられるようになっています。また回復期りハビテーション病棟では、急性期を経過した患者さんの在宅療養開始を見据え、積極的なリハビリテーションを行っています。

呼吸器・感染症内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし 67 28.85 20.49 19.40% 88.55
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 41 20.54 16.10 12.20% 85.44
030250xx990xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1 なし 26 2.00 2.81 0.00% 58.12
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1 あり 19 2.00 2.02 0.00% 56.58
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし 16 2.06 2.99 6.25% 74.50

高齢化社会を反映して、入院患者の平均年齢は当科でも上昇の一途をたどっています。特に加齢による嚥下機能の低下は誤嚥性肺炎を引き起こし、その入院数は増える一方で2024年度からは当科・感染症内科を合わせた全患者数のうち一番多くなりました。介護者も高齢であり、また患者さんが単身であることも多く、他職種の協力の下、退院支援に多くの力を注いでいます。2020年から始まったCOVID-19流行は通年性に流行継続しており、罹患後の廃用進行が著明であるため他院転院や施設入居必要者がさらに増加しています。従って待機期間が今まで以上に長期化し、待機期間の間に他疾患を併発することも多く高齢者診療はさらに複雑化しています。また、市中肺炎の入院患者も増加しています。特にマクロライド耐性マイコプラズマ肺炎の患者さんは従来の外来治療の効果がなく、悪化してから当院初診し入院する場合が多いので、診断・治療とも複雑になっています。

生活習慣病が増加するなかで、呼吸器科に特化した疾患として、睡眠時無呼吸症候群、肺がんの患者さんも増加しています。特に肺がん診療の進歩はめざましく、高齢であってもADLが保たれている方には、その一人一人に応じた治療を積極的に導入する傾向はさらに強まっています。

循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 54 26.04 17.31 12.96% 86.17
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 30 25.03 16.10 6.67% 90.33
050130xx9901xx 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 1あり 12 30.67 18.20 16.67% 86.42
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 12 27.25 13.42 16.67% 85.08
040190xx99xxxx 胸水、胸膜の疾患(その他) 手術なし - - 15.84 - -

心不全の療養では安静が必要ですが、活動性の低下による筋力の低下を最小限に抑えるため、当院では入院翌日からベッド上で心臓リハビリテーションを開始しています。 運動療法を適切に行う事で健康寿命の延長が期待できます。虚血性心疾患に対するカテーテル治療後も同様で、理学療法士とともに適切な運動療法を実施し、退院後も継続していただけるよう指導しています。 高齢者が多く、療養型病院や他の急性期病院へ転院となる場合があります。

消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 356 3.08 2.56 0.00% 76.58
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 100 4.32 7.58 0.00% 78.46
060035xx99x0xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 なし 95 3.05 7.74 0.00% 79.23
100120xx99xxxx 肥満症 手術なし 59 8.73 12.11 0.00% 50.32
060035xx03xxxx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 33 8.85 6.35 0.00% 69.97

当院消化器内科では、上部・下部内視鏡検査、腹部超音波検査、CT、MRI、内視鏡的胆管膵管造影検査を積極的に行い、食道・胃・大腸・肝臓・胆管・胆嚢・膵臓疾患の発見に努めています。 消化管出血への止血術や総胆管結石採石術、早期食道がん、早期胃がん、大腸早期がんの内視鏡的切除、肝腫瘍に対するラジオ波焼灼法、閉塞性黄疸に対する内視鏡的ステント留置術も症例に応じ行っています。 また、切除不能な進行がんに対する化学療法や緩和療法も行っています。また、高度肥満症に対する専門医治療も積極的に行っています。

小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
0400801199x0xx 肺炎等(1歳以上15歳未満) 手術なし 手術・処置等2 なし - - 5.55 - -
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 6.32 - -
180030xxxxxx0x その他の感染症(真菌を除く。) 定義副傷病 なし - - 8.57 - -
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし - - 5.60 - -
100380xxxxxxxx 体液量減少症 - - 9.56 - -

小児科一般の疾患に対して、入院治療を行っています。多い疾患としては、肺炎・気管支炎・喘息などの呼吸器疾患、胃腸炎や、これらに伴う脱水症などです。 家族の負担などを考慮して、可能な限り早期退院できるようにしており、平均在院日数は全国平均より短くなっています。

外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 56 4.77 4.56 0.00% 68.89
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 24 14.63 9.07 0.00% 78.75
060150xx99xxxx 虫垂炎 手術なし 23 8.43 8.00 4.35% 56.09
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 20 17.00 14.80 5.00% 73.10
060040xx99x5xx 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 5あり 20 4.00 4.30 0.00% 78.20

鼠径ヘルニア、胆石症、胆石性胆のう炎や虫垂炎は頻度の高い疾患で、当院では高齢者の患者さんが多いのが特徴です。 救急部門と外科の連携により迅速な対応をとっており、治療患者数の多い疾患となっています。 進行・再発大腸がん(結腸がん・直腸がん及び胃がん)に対しては積極的な化学療法を行っています。 化学療法センターでの外来治療も行っていますが、特に高齢者では入院で化学療法を行うことで、多職種によるきめ細やかな管理が可能となり、より安全に治療が継続でき、生存期間の延長にも寄与しています。 化学療法を受けられる患者さんの平均在院日数は全国平均より短くなっています。

乳腺・甲状腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等1 なし 39 15.23 9.76 0.00% 63.67
090010xx02xxxx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 32 12.84 5.44 0.00% 64.84
090010xx99x0xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 なし 10 15.00 9.68 30.00% 63.00
090020xx97xxxx 乳房の良性腫瘍 手術あり - - 3.95 - -
100020xx010xxx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除(頸部外側区域郭清を伴わないもの)等 手術・処置等1 なし - - 7.85 - -

乳がんは女性に発生するがんの第1位で、年間約6万人が発症し約1万人が死亡しています。 当院ではマンモグラフィ、超音波検査による1次、2次検診も全て引き受けており、年間の症例数はかなり多くなっています。 乳がんの治療は、専門医を中心としたセンターで行っています。 乳房再建は1次、2次を行っています。 比較的早期あるいは早期に近いがんが多く、当院の乳房温存率は約60%となっています。術後の合併症も無く、内分泌化学療法を行って予後の向上に努めています。 再発された方に対しては、心のケアを含めた緩和ケアも行っています。 術後のリハビリテーションや化学療法も合わせて行うこともあるので、在院日数は少し長くなっています。 甲状腺がんは、 乳頭がんが95%以上を占めるため10年生存率は95%以上と良好です。 合併症はほとんどありません。

整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 105 34.78 21.21 0.00% 73.08
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 腱縫合術等 101 11.27 12.51 0.00% 28.13
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 71 52.97 24.75 15.49% 84.32
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 69 36.19 18.99 13.04% 84.33
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 68 30.44 18.55 1.47% 69.07

1位に人工膝関節置換術症例、5位に人工股関節置換術症例があり、いずれも当科が得意とする下肢人工関節置換術であります。 他院で実施困難な全身疾患合併例や高齢者が多く紹介されており、歩行獲得、関節可動域獲得を目的として退院設定を行っているため、平均在院日数が全国平均より長くなっています。 またスポーツ整形領域における膝関節鏡手術が第2位となっており、多く膝関節疾患となっています。 また、松代地域での高齢化が反映され大腿骨近位部骨折(3位),腰椎圧迫骨折(4位)と骨粗鬆症関連疾患が多いのが特徴であります。

脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
010060xx99x40x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2 4あり 定義副傷病 なし 49 42.27 16.51 6.12% 81.39
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 16 57.44 18.40 25.00% 77.50
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 15 31.47 12.34 13.33% 76.80
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし 13 42.38 7.84 38.46% 80.31
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし - - 9.62 - -

地域の基幹病院として脳血管障害、脳腫瘍、頭部外傷を中心にすべての脳神経外科疾患において専門的治療を実施し、予防活動も積極的に進めています。 急性期の脳梗塞に対するエダラボンによる治療が最も多く、発症早期からの治療を行っています。 平均年齢が高く心不全や呼吸障害を合併している患者さんも多いため、リハビリ治療に時間を要し、平均在院日数が長めです。 急性期治療後は更にリハビリテーションを継続するため回復期や療養病床へ移る患者さんもいます。 慢性硬膜下血腫に対する血腫穿孔洗浄術も積極的に行っています。他にも頭部外傷、脳出血、脳循環不全の患者数も多くなっています。

皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
080110xxxxx0xx 水疱症 手術・処置等2 なし - - 28.95 - -

現在は基本的に入院対応は行っておりません。

泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 108 3.14 2.45 0.00% 73.28
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 87 7.56 7.77 0.00% 73.20
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病 なし 71 5.90 5.16 0.00% 62.85
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 45 14.96 13.42 4.44% 77.38
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 なし 40 6.88 6.79 0.00% 74.30

当科ではレーザーを用いた先端治療を行っています。尿管結石に対してはf-TUL(エフ - ティーユーエル、軟性尿管鏡を用いたレーザー手術)を行っています。 体外衝撃波結石破砕手術(ESWL、イーエスダブルエル)は比較的簡単な治療ですが、結石の大きさや固さによって治療効果にばらつきがあり、複数回の治療が必要になることも少なくありません。 TULの利点は確実な砕石、結石の摘出がその場でできる、などがあります。前立腺肥大症に対してはHOLEP(ホーレップ、経尿道的レーザー前立腺核出術)を行っています。 利点として、出血が少ないため輸血の可能性が低い、大きな前立腺でも治療できる、再発が少ない、などがあります。 また、膀胱腫瘍に対しては初期治療として経尿道的切除術(TUR-Bt)を行っています。

眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 177 3.00 2.47 0.00% 77.52
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし - - 5.34 - -
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり 片眼 - - 4.73 - -
020200xx9700xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし - - 5.55 - -
020210xx97x0xx 網膜血管閉塞症 その他の手術あり 手術・処置等2 なし - - 6.00 - -

当科では白内障、緑内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性症などの幅広い眼科疾患に対応できるよう診療体制を整えています。 眼科専門病院にて治療が必要な場合には、随時ご紹介させて頂きます。 また総合病院における眼科の役割として、他科と連携を取りながら全身疾患に関わりのある眼科疾患について診療を行っています。

耳鼻いんこう科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 52 7.25 4.67 0.00% 72.10
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 31 5.10 5.74 0.00% 57.45
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 15 5.33 7.32 0.00% 11.33
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 12 5.08 5.60 0.00% 49.83
030428xxxxx1xx 突発性難聴 手術・処置等2 あり - - 9.53 - -

入院は、扁桃炎からめまい、突発性難聴と耳鼻咽喉科全般の疾患を取り扱っております。 当科では内耳障害の治療も行っています。

2026年8月から諸事情により入院対応を行っておりません。

形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2 なし 21 2.62 2.68 0.00% 69.48
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1 なし 19 10.16 13.00 10.53% 66.53
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2 なし 11 4.82 6.76 0.00% 78.45
020320xx97xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術あり - - 2.94 - -
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1 なし - - 3.76 - -
  • 眼瞼下垂
    下垂の生じる原因に応じて適切な手術方法を選択しています。腱膜性の眼瞼下垂症では、ゆるんでいる腱膜を瞼板に糸で固定し直すことで、まぶたが開けやすくなります。
  • 蜂巣炎
    皮膚や脂肪に炎症を起こす蜂巣炎(蜂窩織炎)に対しては、抗菌薬の点滴、安静、冷却処置を行います。手術が必要となる壊死性筋膜炎との鑑別が重要となるため、慎重に経過をみていきます。
  • 皮膚悪性腫瘍
    腫瘍切除により大きな組織欠損が生じる場合には、皮弁法や皮膚移植により傷をふさぎます。整容面に配慮した治療を行っています。
  • 眼瞼内反症
    逆さまつげの手術を行います。また涙道狭窄に対するチューブ挿入術などを行っております。
  • 皮膚の良性腫瘍
    なるべく目立たない傷跡になるよう切開、摘出し、縫合法を工夫してアフターケアを行っています。
3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 28 20 - - - - 1 8
大腸癌 22 10 13 16 - 26 1 8
乳癌 31 30 - - - 28 1 8
肺癌 - - - 11 - 11 1 8
肝癌 - - - - - 12 1 8
1:UICC TNM分類, 2:癌取扱い規約

日本で最も罹患数の多い5つのがん(胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がん)について病期(ステージ)毎の延べ患者数を集計しています。 延べ患者数による集計のため、同一の患者さんが複数回入院した場合はその回数分が計上されています。 例えば大腸癌の再発患者さんは26人となっていますが、実患者数では4人です。同様に、肝がんの再発患者さんは12人ですが、実患者数は9人です。当院は日本がん治療認定機構から認定研修施設として認定されており、表に示したがん以外にも、甲状腺がん、膵がん、胆道がん、膀胱がん、腎がんのほか様々ながんに対して、それぞれの専門医がガイドラインに基づいて治療法の選択、診療にあたっています。

より安心で質の高いがん医療を目指し、外科治療、化学療法、緩和療法を受けるすべてのがん患者さんを対象に、医師、歯科医師、看護師、薬剤師、理学療法士、医療ソーシャルワーカー(MSW)などがチーム体制をとる「がんサポートセンター」を設置し、患者さんおよびご家族を、多職種によるチームが様々な方向から支援しています。緩和ケアチームも設置しています。外来化学療法センターは安全かつプライバシーに十分配慮した環境となっています。

4.成人市中肺炎の重症度別患者数等
患者数 平均在院日数 平均年齢
軽症 28 10.46 60.00
中等症 110 21.25 83.49
重症 31 22.68 88.45
超重症 - - -
不明 - - -

市中肺炎の重症度(軽症、中等症、重症)はA-DROPなる指標で検討されます。5つのチェック項目すなわちA(Age、年齢、男性70歳以上、女性75歳以上)、D(Dehydration、脱水あり)、R(Respiration、低酸素血症)、O(Orientation、意識障害あり)、B(Blood Pressure、収縮期血圧90mmHg以下)の頭文字をつなげたものです。 この表のようにスコア0(いずれも当てはまらない)を軽症(外来治療)、1~2を中程度(外来または入院治療)、3を重症(入院治療)、4~5を超重症(ICU治療)としています。 この重症度をもとに、推奨される治療を行っています。 当院では、外来治療でよいとガイドライン上されている軽症症例であっても、セルフケア障害があり入院加療のニーズがあると判断したものは短期間の入院を積極的に受け入れています。 超重症の患者さんでは、平均年齢も高く、肺炎そのものよりも入院による身体機能の低下、認知機能の悪化により、もとの居所への復帰が困難となり退院先の調整のため入院期間が長くなる傾向があります。

5.脳梗塞のICD10別患者数等
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均
年齢
転院率
I63$ 脳梗塞 3日以内 91 48.82 82.22 11.97%
その他 26 65.62 83.00 5.13%

脳卒中の急性期治療を担っており、脳梗塞などの発症日から3日以内に入院される患者数が多いデータとなっています。 超急性期治療のrt-PA静注療法や早期リハビリテーションも行い、早期回復、症状軽快を目指して治療を行なっています。 TIA(一過性脳虚血発作)やVBI(椎骨脳底動脈循環不全症)などの脳卒中前駆症状の患者さんも多く診ています。

6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用
パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 等 338 1.08 1.09 0.00 77.26
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 37 1.00 6.84 0.00 70.43
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル以上 等 28 1.00 1.32 0.00 66.11
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 25 1.32 21.76 0.24 80.04
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術 等 25 1.00 8.12 0.00 74.32

当院消化器内科では、上部・下部内視鏡検査、腹部超音波検査、CT、MRI、内視鏡的胆管膵管造影検査を積極的に行い、食道・胃・大腸・肝臓・胆管・胆嚢・膵臓疾患の発見に努めています。 消化管出血止血術や総胆管結石採石術、早期食道がん、早期胃がん、大腸早期がんの内視鏡的切除、肝腫瘍に対するラジオ波焼灼法、閉塞性黄疸に対する内視鏡的ステント留置術も行っています。

外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用
パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 43 1.30 2.56 0.00 68.88
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 25 1.04 6.44 0.00 68.20
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 16 3.13 10.00 0.00 71.00
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 16 1.38 3.13 0.00 71.06
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 14 1.64 3.79 0.00 61.29

当科における手術件数順に、腹腔鏡下鼡径ヘルニア手術、腹腔鏡下胆嚢摘出術となります。鼡径部ヘルニアは一般的に頻度の多い疾患です。腹腔鏡手術では前日入院、手術後2~3日で退院・社会復帰可能であるため、手術希望者には迅速に対応しており、結果 手術件数が多くなっています。胆石症や胆嚢炎は生活習慣の変化などに伴い年々増加しており、腹腔鏡下での手術患者さんが増えています。 当院では急性胆嚢炎に対してはガイドラインに準じ早期手術を導入しています。結腸悪性腫瘍(結腸がん)に対しては原則としてステージIIIまでは腹腔鏡下手術の適応としております。術後の回復が従来の開腹手術に比べて早く、高齢者でも2週間以内の早期退院が可能となっています。

他には、腹腔鏡下の虫垂炎手術、胃がんに対する胃切除・胃全摘術、胆道がん・膵がんに対する膵頭十二指腸切除、肝がんに対する肝切除など高難度手術を安全に行い、良好な成績を得ています。

乳腺・甲状腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用
パス
K4762 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 等 32 2.06 9.78 0.00 64.84
K4765 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの 等 16 2.25 13.25 0.00 61.06
K4763 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 等 13 2.31 12.00 0.00 65.62
K4764 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。)) - - - - -
K4742 乳腺腫瘍摘出術 長径5センチメートル以上 等 - - - - -

乳がんで高齢者あるいは合併症等で全身麻酔下で出来ない症例も有り、局所のコントロールを目的に局所麻酔下で行う方もいます。 悪性腫瘍か良性腫瘍の確定診断のために行う腫瘍切除術も、入院にて安全に行っています。 乳がんの患者さんの平均年齢は、全国平均と比べて高くなっています。

整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用
パス
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 等 199 3.28 29.77 0.01 71.92
K079-21 関節鏡下靱帯断裂形成手術(十字靱帯) 等 73 1.00 11.41 0.00 27.03
K068-2 関節鏡下半月板切除術 58 0.31 3.50 0.00 48.16
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 等 58 4.47 41.29 0.14 81.69
K0462 骨折観血的手術(前腕) 等 49 2.73 12.63 0.04 62.57

当科の得意とする下肢人工関節置換術(股関節・膝関節)手術が最も多く、手術後早期リハビリテーションにおいて歩行獲得、関節可動域獲得を退院目標として取り組んでいます。 松代地域の高齢化は長野市内でも突出しており、これに伴う骨脆弱性骨折である大腿骨近位部骨折(4位)、橈骨遠位端骨折(5位)が多くなっています。 大腿骨近位部骨折においてはFLS team(骨折リエゾンサービスチーム)の関わりのもと早期リハビリテーション、骨粗鬆症治療を進め、地域連携の下にADL獲得を目指しています。 スポーツ整形領域の膝関節外傷(前十字靭帯断裂・半月板損傷)に対する手術加療は活動性の高い年齢層が中心であり、術後早期退院の元計画的なリハビリテーションが実施されています。

脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用
パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 17 2.65 30.88 0.12 77.94
K164-5 内視鏡下脳内血腫除去術 - - - - -
K1742 水頭症手術 シャント手術 等 - - - - -
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術 その他のもの 等 - - - - -
K6092 動脈血栓内膜摘出術 内頸動脈 - - - - -

当科は慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術や動脈血栓内膜摘出術(内頸動脈)などが多くなっています。 脳出血に対する内視鏡下血腫除去術も増加しています。 脳卒中の患者さんが多いため関連する手術件数が多く、予防的外科治療も行なっています。 脳腫瘍の摘出や、正常圧水頭症に対するシャント手術なども積極的に行っています。

泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用
パス
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術 ホルミウムレーザー又は倍周波数レーザーを用いるもの 等 89 1.51 5.33 0.00 73.49
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 等 79 1.95 3.62 0.00 62.92
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 等 43 2.21 6.05 0.00 74.84
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 等 19 1.00 1.05 0.00 53.58
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 11 1.00 16.45 0.00 72.91

当科ではレーザーを用いた先端治療を行っています。

尿管結石に対してはf-TUL(エフ - ティーユーエル、軟性尿管鏡を用いたレーザー手術)を行っています。 体外衝撃波結石破砕手術(ESWL、イーエスダブルエル)は比較的簡単な治療ですが、結石の大きさや固さによって治療効果にばらつきがあり、複数回の治療が必要になることも少なくありません。 TULの利点は確実な砕石、結石の摘出がその場でできる、などがあります。 前立腺肥大症に対してはHOLEP(ホーレップ、経尿道的レーザー前立腺核出術)を行っています。 利点として、出血が少ないため輸血の可能性が低い、大きな前立腺でも治療できる、再発が少ない、などがあります。 また、膀胱腫瘍に対しては初期治療として経尿道的切除術(TUR-Bt)を行っています。

眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用
パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 等 178 1.06 1.00 0.00 77.51
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの - - - - -
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術 その他のもの - - - - -

当科では白内障、緑内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性症などの幅広い眼科疾患に対応できるよう診療体制を整えています。 眼科専門病院にて治療が必要な場合には、随時ご紹介させて頂きます。 また総合病院における眼科の役割として、他科と連携を取りながら全身疾患に関わりのある眼科疾患について診療を行っています。

耳鼻いんこう科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用
パス
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術III型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 17 1.00 10.24 0.00 56.41
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術IV型(汎副鼻腔手術) 15 1.00 3.33 0.00 61.27
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 12 1.00 3.67 0.00 12.92
K4571 耳下腺腫瘍摘出術 耳下腺浅葉摘出術 - - - - -
K370 アデノイド切除術 - - - - -

当科では慢性副鼻腔炎などに対する、内視鏡下鼻・副鼻腔手術に力を入れております。

2026年8月から諸事情により入院対応を行っておりません。

形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用
パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 等 16 0.13 3.81 0.00 79.63
K2191 眼瞼下垂症手術 眼瞼挙筋前転法 等 12 0.00 1.83 0.00 66.25
K2193 眼瞼下垂症手術 その他のもの 等 - - - - -
K2173 眼瞼内反症手術(眼瞼下制筋前転法) 等 - - - - -
K0151 皮弁作成術、移動術、切断術、遷延皮弁術(25cm2未満) - - - - -
  • 皮膚悪性腫瘍
    腫瘍切除により大きな組織欠損が生じる場合には、皮弁法や皮膚移植により傷をふさぎます。整容面に配慮した治療を行っています。
  • 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法)
    まぶたを開けるための挙筋腱膜が弱ったり、本来ある位置からはずれてしまっていることが原因で下垂が生じている場合には、腱膜を瞼板に固定することで、まぶたが開けやすくなります。
  • 眼瞼下垂症手術(その他のもの)
    まぶたの皮膚が余剰になり、目を覆うようになると視界の妨げになります。皮膚を切り取ることで眼が開けやすくなります。
  • 眼瞼内反症手術
    いわゆる"さかさまつげ"の手術です。下まぶたの皮膚を切開し、睫毛の向きを外向きに矯正して角膜に接触しないようにします。
  • 皮弁形成術
    腫瘍などの切除により大きな皮膚欠損が生じる場合、周辺の皮膚を血流を保ったまま、ずらしたり移動させたりすることでキズを塞ぎます。
7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 10 0.19
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -

「播種性血管内凝固(DIC)」とは、様々な基礎疾患を原因として血管内に血栓を形成し、それにより凝固因子が消費されて、その結果出血傾向を呈する重篤な病態です。

「敗血症」は、尿路感染などの感染症を起因として、菌が血中から全身にまわる重篤な病態です。

「その他の真菌感染症」は呼吸器や尿路などへの真菌感染症の患者さんが含まれます。

「手術・処置等の合併症」は後出血、人工関節脱臼、術後創部感染などの偶発的な病態です。 入院中にこれらの病態を来す事はまれですが、医療には本質的に不確実性が存在するため、発生する可能性はゼロではありません。 合併症や偶発症が起こった場合は、治療に最善を尽くしてまいります。

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
918 898 97.82%

肺血栓塞栓症(PTE)とは、下肢や骨盤内の静脈にできた血液の塊(血栓)が肺動脈を閉塞する病気です。航空機を利用した際に起こるエコノミークラス症候群も、その病気のひとつです。症状は胸の痛み、息苦しさ、動悸などの軽い症状から心停止が起こり回復せず死に至るといったとても重篤なものまであります。PTEの危険因子は(1)血流の停滞(2)血管内皮障害(3)血液凝固能亢進があげられます。特に入院中は活動量が低下すること、手術自体が凝固能に影響することから、我々は周術期のPTE予防を積極的に行っています。ガイドラインを遵守し、患者さんごとのリスクレベルを決定して、そのレベルに応じた予防策(弾性ストッキングの着用・間欠的空気圧迫法・抗凝固療法)を実施しています。しかし、PTE予防策の実施は効果的ではあるものの、完全に防ぐことは出来ません。またリスクレベルが低い予防策未実施の患者さんに発症してしまうこともあります。そのため、重症とならないようにPTEを早期発見し治療開始するよう心掛けています。

血液培養2セット実施率
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
826 736 89.10%

ヒトの血液は常に無菌の状態に保たれていますが、ケガや感染等により血液中に入った微生物は全身に拡散し、敗血症と呼ばれる重篤な病態を引き起こすことがあります。 その場合、原因微生物に有効な抗菌薬を使用しますが、その微生物を特定する(探し出す)ためには「血液培養」が有効です。 血液を採取する際には消毒を行いますが、皮膚等に存在している菌が混入してしまうと、原因微生物との判別が難しくなります。 適切な診断及び治療に繋げるため、採血は異なる部位から2回(2セット)行うことが推奨されています。 当院では、血液培養2セット実施率の向上に向けた取り組みを続けてまいります。

広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
833 607 72.87%

抗菌薬には、幅広い種類の細菌に効く「広域スペクトル抗菌薬」と呼ばれるものがあります。 しかし、この広域抗菌薬の不適切な使用による薬剤耐性菌の発生と、それに伴う感染症の増加が問題視されています。 適切な抗菌薬を選択するためには、菌種を特定する必要があり、そのために行う検査の一つが「細菌培養検査」です。 血液や痰、尿などを培養することで起因菌を特定し、より適切な抗菌薬に切り換えていきます。

感染症の治療効果を高め、さらには薬剤耐性菌の発生を抑制するため、当院では抗菌薬適正使用支援チームを中心に、細菌培養実施率の向上、ならびに抗菌薬適正使用に向けた取り組みを続けてまいります。

転倒・転落発生率
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
91,070 255 2.80‰

入院中の患者の転倒・転落は少なくありません。原因として、入院による環境の変化、疾患、治療等による筋力低下など様々な要因があります。本指標は、院内で発生した転倒・転落件数を延べ入院患者数で割って算出される指標です。当院は、2025年度255件の転倒・転落が発生し、発生率は2.80‰でした。2024年度の2.76‰と比較すると増加しておりますが、当院を含む長野県は全国と比較し高齢者比率が高く、転倒・転落の発生率も高い傾向にあると思われます。また、当院は90歳以上の患者数の割合が2024年度の10%から2025年度は12%に増加したことが転倒・転落が増加した要因の1つと考えます。更に、当院は身体拘束最小化への取り組みを積極的に行なっています。当院では、転んでもケガをしないよう、入院時の転倒・転落アセスメントに基づき、予防策を実施し、転倒・転落事案の発生時は事例を分析し、多職種で連携し予防策を実施しています。

転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
91,070 12 0.13‰

入院中の患者の転倒・転落は少なくありません。原因として、入院による環境の変化、疾患、治療等による筋力低下など様々な要因があります。当院は2025年度、転倒・転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率は0.13‰であり、2024年度と比較すると0.08‰増加しました。当院は90歳以上の患者数の割合が2024年度の10%から2025年度は12%に増加したことが転倒・転落による3b以上が増加した要因の1つと考えます。更に、当院は身体拘束最小化への取り組みを積極的に行なっており、2024年度拘束実施率0.54%が2025年度0.24%と低下したことも3b以上の発生率が増加した要因の1つと考えます。転倒・転落をゼロにすることは不可能であるため、転んでも怪我をしない予防策が重要と考え、多職種で連携し実施しています。

手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
1,131 1,131 100.00%

手術は皮膚や粘膜を切開するため、通常は外から侵入できない細菌などの病原体が体内に入りやすくなります。 また、手術中は出血や組織損傷が避けられず、免疫機能が一時的に低下するため、感染症にかかりやすくなります。 そこで当院では、国内外のガイドラインに基づき、手術の種類や患者さんの状態に応じて、適切な種類・量・タイミングで予防的抗菌薬を投与しています。 また、必要以上の抗菌薬使用を避けることで耐性菌の発生抑制にも配慮しています。術後感染症の発症を最低限に抑えるため、これらの取り組みを続けてまいります。

d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
86,711 89 0.10%

『褥瘡』とは、床ずれと聞くとなじみがあるかもしれませんが、圧迫など外力が加わって血流障害になり、皮膚・皮下組織に壊死が生じた状態です。

当院では入院時に褥瘡発生の危険因子があるか、皮膚の状態や検査データなど確認し評価をします。その上で、褥瘡発生の危険因子がある患者さんに対し、ベッドマットレスを適したものに変更することや皮膚の状態に合わせたスキンケアなどの予防対策を行っています。入院中は栄養評価を行い、低栄養の状態であれば栄養管理部と連携をとりながら栄養管理を進めています。

褥瘡がある患者さんに褥瘡経過評価を行います。d2というのは褥瘡の深さが真皮までの損傷を言い、皮膚表面にある表皮が剥けた状態になります。表皮が剥ける以上の深さで皮膚の壊死が進んだ褥瘡発生件数を示しています。

褥瘡推定発生率を示す資料に一般病院は0.21~1.54% 1)とありました。当院は標準の数値より発生率が低く、日頃の予防対策が功を奏していると思われます。今後も褥瘡発生予防対策をすすめ褥瘡発生しないよう努めてまいります。

1)褥瘡ガイドブック第3版 褥瘡予防・管理ガイドライン(第5版)準拠

65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
4,060 4,023 99.09%

栄養状態が悪いと、傷や感染症の治りが遅くなり、治療効果の低下や手術後の合併症リスクが高くなります。特に高齢の患者さんは、入院中のADLの低下も進みやすく、退院後の生活に大きな影響を与えます。当院では、入院患者さん全例に栄養スクリーニングを行い、栄養リスクの患者さんを抽出しています。栄養リスクがあると判定された患者さんには、国際的な低栄養の診断基準であるGLIM(Global Leadership Initiative on Malnutririon)基準での低栄養診断を行い、低栄養診断の確定、重症度判定を実施しています。当院では、低栄養状態にある患者さんには、管理栄養士や栄養に関する専門的知識を持ち、多職種で構成された栄養サポートチーム(Nutrition Support Team)が関与して、治療効果が上がるように、栄養状態の改善に努めています。

身体的拘束の実施率
退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
91,070 221 0.24%

2024(令和6年)度診療報酬改定で、「身体的拘束を最小化する取組の強化」として、医療機関における身体的拘束を最小化する取組を強化するため、入院料の施設基準に、患者又は他の患者等の生命又は身体を保護するため緊急やむを得ない場合を除き、身体的拘束を行ってはならないことを規定するとともに、医療機関において組織的に身体的拘束を最小化する体制を整備することが規定されました。当院では、「身体拘束最小化のための指針」を策定し、やむを得ず身体拘束を行う場合は3要件(切迫性・非代替性・一次性)のすべてを満たした場合のみ、本人・家族への説明・同意を得て行っています。同時に身体拘束の状況について看護記録に記載し、できるだけ早期に抑制を解除するよう努力を図っています。また関係職種による身体拘束最小化チームを設置し、担当看護師によりピックアップされた患者の身体拘束解除に向けたカンファレンスを行い、テンプレートへの記載と現場指導を行っています。当院における2025年6月から2026年5月までの1年間の身体的拘束の実施率は0.24%でした。抑制実施日数は減少傾向にあり、抑制実施実人数も少なくなっています。

更新履歴
2026/9/28
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